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海外研修体験記

photo:海外研修体験記

関西支店 南港物流センター 海上輸送課
山田 雅和

まず始めに、今回の主人公である本人の自己紹介から始めよう。
性格は明るく、向上心があり、ポジティブである。
が、しかし一方で考えすぎてしまう事が多々あり、
更に物怖じしてしまう性格。(厄介である)趣味は学生時代から励んでいるサッカー、最近ではサーフィンに夢中。

海外旅行は一人でしか行ったことがなく(家族旅行を除き)案外、行動派である。
外見はよく、「苦労してなさそうだね」と言われる。
しかし、
今回の研修を終えた頃には何かが変わっていた!!これは実体験であり嘘、偽りはない。これから6ヶ月に及ぶ研修内容をご覧になり私が社会人として、また人間として成長していく過程を読み汲んで頂ければ幸いです。

第1章「ちょっとこい・・・」

photo:第1章「ちょっとこい・・・」

2007年7月2日(月)天気は晴れ。
前日まで、準備をしていた荷物(スーツケース大、中、小カバン)を持ち、いざ関空から第一の研修地である香港へ出発。心配性で服好きでもある由、荷物がとかく多く案の定、重量税を支払うこととなる。出発に際し、上司の方々、家族に暖かく見送って頂いた。約2時間のフライト後、香港へ到着。「さぁ、やるぞ」と、入社当時からの希望であった海外で働くことが出来る喜びで若干の不安も消し飛んでいた。現地駐在員の方々との挨拶を済ませ、事務所ではこれから3ヶ月間共に働く現地スタッフ達と挨拶を交わし念願の海外生活がスタートした。だんだんと香港における仕事の流れを理解しつつある頃、事件は起こった。とある土曜日、何気に音楽を聴きながら仕事をしていた背後から愛のムチが飛ぶ「てめぇ、なめてんのか(怒)」初めて聞く広島弁に身の竦む思いであった。
その後内線が鳴り、「ちょっとこい・・・」覚悟を決めて、上司の下へ。怒られると思っていたが、逆に励まして頂いた。
英語が特別上手くない、広東語、中国語も出来ない、そんな日本人が海外で働く。しかも現地スタッフに指示をしなければならない。この状況でどうすればこちらの指示を聞いて協力してくれるのか、またリスペクトしてもらえるのか。それは「態度、行動」であると教わった。対日本人だけではないのだが、ここの人達はよく人間観察をする。それはこの人は駄目だと判断されてしまえば相手にしてもらえないという意味でもある。また一度与えた印象はなかなか覆せないと言われている。
帰宅後、その事についてゆっくり考えてみた。電話でつい大きな声で笑ってしまったり、そそくさと席を立ったり。自分の行動が見られているという意識、今まで考えることもなかった。「もう一度、初心に戻ってやり直そう。」そう決めて挑んだ日の朝、真っ先に上司の下へ向かい改めて謝罪をし、注意して下さったことに感謝した。

第2章「趣味」

photo:第2章「趣味」

香港で日本人が行うスポーツNo.1はソフトボールである。
上司がサッカーチームに所属していることから研修期間中お世話になることに。
香港でも1,2位を争う強豪ということで、面子、意識がお遊びとはえらく違う。
試合に出るものの、夏の気温に高い湿度・・・サッカー日本代表がアジアで苦戦する意味が身を持って体験できた。駐在員の中で歳の近い先輩は、サッカーもするがサーフィンもする。ある日の土曜日、いい波が来るという情報をもとに午前中で仕事を終わらせ、いざポイントへGO!!お互い日本での生活は関東、関西と異なるわけだがスポーツはどこも共通。移動中、話しに花が咲きあっというまにビーチへ到着。残念なことに波は無かったが、先輩との絆が深まった気がした。趣味があるということが、それだけで異国でも繋がりを持つことができることに驚き喜んだ。

第3章「YAMADA SAN」

photo:第3章「YAMADA SAN」

劇的に変化する華南地区の情勢。香港、中国と2国間での独特な物流の流れ。数々のお客様を訪問し、多くの実のあるお話しを聞くことができ日本にいては見えない部分を知ることができた。この間、駐在員の方々に付き添い営業職未経験であったが「研修に来ているのだから」と、ろくに話しが切り出せない私に場数を踏ませるべく絶好の機会を与えてくれた。事務所では日本で海外との窓口業務を行っていたこと、それに席が近いこともあり、OCEAN OPERATORの彼女達とよく話しをした。仕事の多いこの業界、国は違えども負担の大きさは同じだ。「何か手伝いたい」その一身で彼女達とのコミュニケーションを増やしていった。
結果的に何かを変えた訳ではなかったのだが、最終日の前日にスタッフのリーダーから「YAMADA SAN !!」と呼ばれ、なんと!?最終日にお昼を一緒に食べようと誘ってくれたのだ。当日はおいしい飲茶を囲みながら笑顔のもと楽しい一時を過ごした。現地スタッフからご飯を誘われることは駐在員でも珍しいことだと、後から聞いた。決して良いスタートを切れたわけではないが、少しは見直してくれたのだとホッと胸を撫で下ろした。

第4章「新天地」

photo:第4章「新天地」

上海に着いた日、迎えに来て頂いた駐在の方からアドバイスをいただいた。それは、高度成長している中国であるが一方ではまだまだ発展していない部分も多々見える。上海という都会でそれを体験できるだろう、それをどう受け止め、どう感じるか考えてみて欲しいと。それから想像を超える事態を目の辺りにするまでに時間は要しなかった。出社当日の朝、路線バスを利用し会社まで向かうことに。さすがに初日は先輩に同行して頂いたわけだが、「なんだ、この人の多さは!?」そして、絶えずくるバスの多さ・・・乗り込むのも一苦労だ。満員に近いため、前方でお金を払い後方入り口から乗り込む。中にはお金を払ったものの扉を閉められ乗れず仕舞いの人も。やっとの思いで事務所へ着き、そこでもまた驚いた。上海人の女性はプライドが高いと聞くがまさにその通り、男性陣はたじたじだ。加えて仕事もできる。これはお手上げか?そんな中で始まった上海研修、不安と期待が入り混じっていた。

第5章「友好」

photo:第5章「友好」

とある日曜日、空港からタクシーに乗り込み近くにあるはずのアウトレットモールへ向かった。気さくな運転手、当時は全く言葉が理解できなかったが雰囲気でお互い意思疎通を図っていた。話し疲れた頃、ふと時計を見れば軽く1時間は過ぎていた。地図を見る限り幾らなんでも30分もあれば着きそうな距離だ。不審に思い、運転手さんに「ここはどこだ?」と地図を見せた。彼は適当に指差し話しをそらした、「余計あやしい・・・」いざこざを起こしタクシーから降ろされては身も蓋もない。ここは黙って到着するのを待とう。それから30分してようやく到着した。場所に間違いはない、確認しようもやはり言葉がネックとなった。買い物なんて気分には到底なれず、早々にタクシーを捜しもう一度出発地点である空港を目指した。「だまされた」そう確信したのは乗ってつかの間、大きな飛行機が前方を飛んでいるではないか。この話しを事務所の現地スタッフに話した。すると彼は、「僕にまかせて」と言ってあれよ、あれよという間に当事者である運転手を突き止めた!そして、タクシー組合のルールに則り運賃まで返金してもらった。(タクシーで必ずもらえるレシートが決め手となった。)彼は最後にこう言った、「このような事を同じ中国人がしていると思うと残念でありとても悲しい、今回の件で中国に対する印象を悪く持たないで欲しい」と。私は「もちろんです」と固く握手を交わした。

第6章「研修の成果?」

photo:第6章「研修の成果?」

上海では香港で培った営業の経験を随所に生かすことができた。訪問の際、話しもろくにできなかった数ヶ月前とは違い、だんだん口から言葉が出てくるようになった。そうなると事務所に電話が掛かり仕事の依頼が入ることもあった。靴会社の方からは「どこか良い検品会社はないか?」との問い合わせに、社内のネットワークを活用し見事紹介した会社と契約して頂くことができた。香港在住から携わってきた仕事が上海へと広がり、そこでは自分が音頭を取ることができた。これも一重にチャレンジ精神を尊重してくれる会社だからだと感謝した。そんな折、香港から歳の近い先輩が上海へ出張することが決まった。私は空港へのお迎えから、お客様訪問、少しの観光、お見送りまで一貫してアテンドさせて頂いた。ある時、ふと先輩が「成長したね」、まだまだですよと謙遜したが、口元は緩んでいた。

最後に

photo:最後に

今回、研修で訪れたのは香港、上海だけではなく、広州、厦門、青島、大連へも訪れた。(現在、日本人が駐在しているのは青島だけ)現地のスタッフ達ともそれなりにコミュニケーションを図り仕事は出来そうだという感覚を掴んだ。だが、海外駐在で1番重要なのはその国で生活できるかどうかだ。いくら海外で働きたい!と願っていてもいざ生活してみれば食生活、文化、習慣とあらゆる面で日本とのギャップを感じ行き詰る。そういったケースも多々あると、多くの方々からアドバイスを頂いた。自分自身、不安が無いといえば嘘になる。しかし、初めての一人暮らしを海外で経験していたわけだが一度も帰りたいと思うことがなかった。たかが半年間じゃ・・・と言われればそれまでなのだが。確かにずっと一人で居たわけではない。会社の方々、そのご家族、お客様、現地で働く日本人、更には現地の方々と出会う機会が往々にあった。私の性格上、日本ではこういった出会いを敬遠していた節がある。従って始めはやはりぎこちなかった。
ところが、本当に多くの方々から様々な経験談を聞かせて頂いていると、自分にはそんな経験がこれっぽっちも無いと気付いた。では、どうすれば? なんて、考える前に行動しよう!!無知こそ不安のもとだ、Don’t be late & Never Give Up。そうやって過ごした6ヶ月。だからこそこのように、少ないながらも経験できたのではないかなと、振り返りそして、新たな一歩を踏み出す勇気が芽生えてきたと実感できた半年間でありました。

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